2016年12月31日土曜日

食 雑学

ハンバーガーの話 余談

今や最も身近なスナックあるいは軽食としてハンバーガーはバンズとしてのホットサンドの状態で
好まれている。今日はこのルーツを自分なりに探ってみます。日本にマクドナルドが進出する前からあったのがハンバーグステーキでエビフライと共に庶民人気の2大洋食ともいえます。このハンバーグは老舗のホテルレストランから始まり牛肉を包丁で細かく切って丸め、グリルしたのが初めでソースはデミグラスでありました。その後合挽肉で一挙に家庭に入り込んだようです。ステーキ名は必ずしもついてなくて、ソースも身近な市販のいろいろなものにバリエーションが広がりました。 そしてアメリカのマクドナルドが銀座に第一号店を出し、またたく間に日本人の中に広がりました。
 このハンバーグはアメリカのオリジナルではなくドイツ系の移民の食事として持ち込まれました。
このドイツ人たちが出向したのが母国のハンブルグの港だったのです。それが名前の由来となりました。ハンバーガーステーキは「ハンブルグの人々のステーキ」という意味です。ドイツではあるいは他のヨーロッパ大陸ではそのもとになった「タルタルステーキ」というのがあります。これは焼く前の生のハンバーグですが卵の黄身や様々なスパイス野菜を混ぜ込んでこねたものです。最近ではほとんどが牛肉ですが、もともとは馬肉でした。とてもおいしいものでなんか精が付く食べ物です。フランスでもSteak Tartar ou  Steak Hache といいます。
 それではタルタルとは何なのか?タルタルとはタルタル人を意味し、ロシアに3つほどのルーツが
あります。そのなかで東部ヴォルガ系タルタル人はモンゴル系と言われます。モンゴルは草原で馬
の文化です。この民族は日本人のルーツでもあり、お尻の蒙古斑は西はハンガリーの民族までホロがっております。彼らは食用として馬肉を多く食べ、おそらくクリミヤ(今のウクライナ)系のタルタル人からドイツや西欧に伝わったと考えられます。
  そうなんです。今私たちが身近に楽しんで汁ハンバーガーはモンゴルあたりから地球を一周して伝わってきたものと考えられます。 あっ、そうそうタルタルステーキにはライブレッド(ライムギパン)が定番です。